『便秘解消にエシャレット(らっきょう)』
便秘解消のカギを握ることがわかってきた「胆汁酸」。
「胆汁酸」とは、唾液などの消化液の一種で食べたものに含まれる油を分解して、身体に吸収させる働きがあります。
小腸の上にある十二指腸に食事の度に分泌され、食べ物に絡みついてから、小腸から大腸へいきます。
胆汁酸が大腸の壁に触れると、排便機能に関する振子運動が始まり腸の壁が順々に動き、便の元が揺らされたり揉まれて、便の元がこねられていきます。これによって、適度な水分を含んだほどよい固形状の便が作られます。
二つ目は蠕動(ぜんどう)運動です。
形作られた便を肛門の方向にどんどん運んでいく運動です。この動きがなければ便はその場に停滞してしまうので、排便には必須の運動になります。
このように胆汁酸は、「便を作る」、「便を運び排出する」という、大腸の重要な働きを促す役割をしています。
しかし、一般的な食材を摂取した場合、体内で作られた胆汁酸のおよそ95%は、小腸で吸収されてしまい大腸には残りの約5%しか届きません。
健康な人は、そのわずかな量でも大腸が動いてくれますが、便秘の人は、大腸にやってくる胆汁酸が減ってしまう傾向にある為、通常の食材だけでは大腸に届けられる胆汁酸が不十分になってしまいます。
水溶性食物繊維を含む食材を摂取すると、水溶性食物繊維が胆汁酸を包み込み、小腸で吸収されるのを阻止し、大腸まで十分に届いた胆汁酸が、大腸の振り子運動・蠕動運動を促すことで便秘を解消してくれると考えられています。
◆水溶性食物繊維を多く含む「エシャレット」
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